ものすごくよくできたウェルメイドな作品です。これが長編初監督作品とは、シャーロット・ウェルズ監督は末恐ろしい。
この作品は離婚した父親と娘の夏休みの旅行を描いた作品です、少なくとも表面上は。しかし、なんか雰囲気が暗い。どこか「死」が付き纏っている。それがなんなのか。分からないと「不思議な雰囲気の作品」で終わってしまう。場合によっては「なんだこれ?わけわかんねー」となると思います。
でも、あることに気がつくと全てが腑に落ちて、シャーロット・ウェルズ監督の力量に震えてしまいます。すげー。そう考えると、この役を演じ切ったポール・メスカルとフランキー・コリオの演技も素晴らしいと思うのです。
答え合わせはネタバレコメント欄に書いておきます。本作品を観て「????」となった人はコメント欄をどうぞ。もう一回観たくなりますよ。