このレビューはネタバレを含みます
映画館で観ました。
字幕版です。
苦かったです。
ズシンとくる映画でした。
①印象的なところ
・不穏な空気
父と娘の夏休みということで、基本的には楽しそうでした。
ただ、ずっと嫌な緊張感がありました。
お父さんを観ていると、胃がキリキリしました。
ライセンスがないのに嘘をついてスキューバダイビングをした件や、ベランダのフェンスの上に立っているシーンで、死の予感がしました。
そして、夜の海に入っていくお父さんがしんどかったです。
・11歳の時の夢
娘にカメラを向けられて、不機嫌になるお父さん。
しみじみと「実は○○になりたかったんだよね。」なんて語る余裕は、全くなし……
まだ過去を消化できていないのかなと思いました。
・1人涙するお父さん
誕生日を祝ってもらった後の涙が印象的でした。
優しくされたことで、自分をより情けなく感じてしまったのかなと思いました。
非常に追い詰められているように感じました。
観ている私も息苦しくなりました。
・絨毯
お金に余裕がなさそうだったので、「買わない方が……」と心配になりました。
ただ、大人になったソフィが使っているのを観て、つながりを感じました。
と同時に、くたびれた様子のソフィから哀愁を感じました。
・終わり方
まず、画面を見つめるソフィが疲れた様子でした。
何とも言えない気持ちになりました。
そして、去っていくお父さん。
点滅する世界に入っていく姿に、嫌な予感がしました。
観終わって、やるせない気持ちになりました。
エンドクレジットが流れ始めて、強烈な寂しさに襲われました。
②まとめ
点滅する世界が何を表現しているのかですが、よく分からなかったです。
ただ、分からないからこそ、興味を刺激されました。
集中して観ることができました。
グサッとくる場面が多く、感情を揺さぶられる映画でした。
上映時間が短めなので、濃厚でした。
気持ちが沈みましたが、観て良かったです🙇