hikari

aftersun/アフターサンのhikariのレビュー・感想・評価

aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)
5.0
こんなに最初から泣いた映画今までなかった…
ずっと死の匂いと隣り合わせで、カラムが今はもういないのではないかとか、居てももうソフィとはこのバカンス以降会えていないのではないかと思ってしまった。

カラムがギリギリの状態で生きていただろうこと、その中でもこんなに愛してくれたこと、やるせないな…
ソフィの、他の観光客から若干疎外感を感じていることとか、酔っ払いたちの中をシラフでいることのしんどさとか(最近本当に私酔っ払いたちをシラフで見ているのがしんどいかもしれない。なんかもうすごい疲れた)、カラムの今すぐ消えてしまいたい気持ちとか、自分の心を重ねてしまった。共感オブ共感。

そして、11歳の誕生日、私は何をしていたか全く思い出せないよ…(そんなことを言ったら31歳なんて迎えたくないし、正直想像する余裕が今の自分には無いかも)
上手く書くことができないけれど、私も自分の気持ちを丁寧に掬い取って言葉にすること、他者へ感じている気持ちをきちんと言語化して伝えることを真摯にしていかないと、と思った。

自分がしんどいと感じていることとか、きついと思う人間関係とか、何かそういうことっていったい誰に相談すれば良いんでしょうね。安易に周りの人を自分の感情の捌け口にしたくないし、そもそも上手く話せる気もしないし…。結局、自分の在り方がよくないのだろうという風にして、さまざまな問題(主に人間関係)から逃げながら生きていると内省してしまった。
今年の夏もなんとか生き延びたいよ…
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