父と娘の一夏の大切な思い出を覗き見させてもらった。
お互い向け合ったビデオカメラの映像を、あの時のパパと同い年になった自分が見ている。
思い出だけでなく、マイノリティな大人になったからこそ分かってくるあの時のパパの苦悩がじわじわと描かれている。
11歳の少女の瑞々しい生とあの頃のジレンマがすごくリアル。
娘を愛しているけど、死にたくなるほど何か重いものを抱えているパパの、幸せと不幸が混在する姿もリアル。
結果わたしには鬱映画になってしまった。
観る人のその時の年齢や感情で印象が変わりそうなので、また何年後かにみてみたい。