TIFF2022
9本目鑑賞作品
トルコ映画ということで楽しみにしていた作品です
静かなのですが、物語がどうなっていくのか気になって最後まで引き込まれました
自然、壮大な風景、空、映画館で観れてよかったと思える美しい映像でした
以前訪れたカッパドキアや、道中の景色の雰囲気がとても懐かしかったです
Q&Aありがたかった。。
この老人と孫はシリア難民という設定みたいです
老人役はトルコの演劇の俳優さん、孫娘役はシリア人の難民とのことでした
極寒の地で実際の棺を用いた撮影のため、アラブ人の高齢男性の俳優さんは探すのが大変で、トルコ人俳優ですら難しかったようでした
コロナの影響で一度決まった俳優さんもだめになったりと大変だったようです
老人はひたすらに妻を故郷で埋葬したいと思い、その誓いを果たすために行動する
身寄りのない孫は、現地で残虐な悲惨な経験をしたため、戻りたくないと思っているけれど、ついていくしかない
2人が仲良く見えず、常に溝があるように思えるのはそのためだったのかと分かりました
言語が違った理由についても理解できてよかったです
クローブについて、中国では昔からクローブの蕾を歯痛や虫歯予防に使っていたということを知っていたので、ここでも歯痛に対して噛むのか！と思いました😳
また、箱を開けて缶の中のクローブをまくところも！
クローブには、神聖な意味や魔除けといった意味があり、チベットでは神の花とも言われています
そして香りがあり、腐敗が進むご遺体にもまく意味があります
クローブ精油について勉強したことが映画の中で出てきて、結びついたのがとても面白かったです
2人の演技もとてもよくて、言語の勉強をしながら撮影されていたそうです
ラストシーンは印象的でしたし、シンプルな話の中でも難民や戦争、死について触れられていて、観てよかったと思える作品でした
トルコまた行きたいなあ
