このレビューはネタバレを含みます
私は幼い頃から光が苦手なのでネオンもずっと見ていられない。100万ドルの夜景と言われてもあんな人工的な光のどこが綺麗なのかさっぱり分からん。
そんな自分でも一つのネオンを作り上げた時には出来上がって良かったとは思えたし普通に良い映画なんだろうとも思う。
香港の街からネオンがなくなっている理由も初めて知れたしエンドロールで数人のネオン職人の経歴が見ることができたのも良かったです。
日本も職人が減っているって聞くけどそれは日本だけではないんだな。
ただ私の受け取りかたが悪いのだろうけど、とにかくこの娘が大嫌い。
まず人の私物を勝手にリサイクル店に出して処分するところ。この時点で娘に対する怒りが出てくる。そして終始偉そう。
父親の残した私物がまた出てきて母親が鍵を開けようとした時「なんでママが開けるの?パパの物なのに」と娘は言う。
「お前だって勝手に人の私物を処分しただろうが」と口に出そうになってしまった。
娘は娘で父親の事を思っていたし、ネオン作りに加わるきっかけだと思われる場面も確かにあったけど、「あんなに偉そうにしていたくせに手のひら返しがすげー女だな」としか思わず。
もう少し深掘りしてほしいと思ったり逆になんか長いなあと感じてしまう場面もあったはずなのに、それを忘れてしまうほどだった。良い作品だったとしてもそれをぶち壊す力がこの娘にはあった。