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イグジステンズのEirainのレビュー・感想・評価

イグジステンズ(1999年製作の映画)
3.2
鬼才・デヴィッド・クローネンバーグがお送りする、"究極"のヴァーチャルリアリティ(VR)ゲーム。

舞台は、VRゲームが普及した近未来。新作VRゲーム『eXistenZ』の試遊会の最中、「反ゲーム主義者」の青年が乱入し、人気ゲームデザイナーであるアレグラを殺害しようとする。一命を取りとめ会場から避難するも、『eXistenZ』のデータが入った彼女のゲームユニットが損傷してしまう。心血を注いで制作したゲームプログラムが無事かどうか気を揉むアレグラは、護衛役として同行するゲーム会社の広報担当・テッドに、ゲームが無事か確認するため、一緒に『eXistenZ』にログインすることを依頼する――――。

「どこからどこまでが、現実/仮想?」

題材は最早使い古されたもので特筆すべきものはなく、見所はクローネンバーグ監督が描く独特のビジュアル。VRゲームが主題だが、登場するのは生体装置のような生々しいギミックばかり。脈動するブヨブヨとしたゲームコンソール、そこから伸びるバイオケーブル、骨で作られた禍々しい拳銃(...etc)、VRゲームを題材とした他作品と一線を画すビジュアルはクローネンバーグ監督ならでは。一見の価値あり。
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