“本物は一つと決めるから偽物が増える”
初エドワード・ヤン監督作品
10人の男女が2日半という時間の中で繰り広げる群像劇そしてコメディ
舞台は急速な経済発展を遂げる台北
そんな浮ついた社会状況の中で右往左往する彼らの姿は、どこかバブル期の日本を彷彿とさせて、当時の同じような空気を経験した人にとってはかなりリアルに感じ、かつチョットこそばゆいハズ😅
前半は膨大なセリフとややこしい人間関係を理解するのに必死💦
彼らが悩む、仕事、恋愛、芸術に対する考えや行動は、ひどく滑稽でどこかダサい
…と思っていたのにその必死さと、真剣さに次第に感情移入し始める不思議
というよりも、一見自己中心的なように見える彼らが、結局は人とのつながりの中にその答えを見つけていくその姿に愛おしささえ感じてしまいました
そしてラストシーン
決して奇をてらった演出でもなく、既視感まであるのになぜかトリハダが立つほど感動😂
そして気づいたのは、物語の中に見事に散りばめられていたその伏線とも思えるシーンの数々
ヤン監督の他の作品も是非観てみたい
p.s.
物語の中心とも言える女性を演じたチェン・シァンチー
ラストシーンのその表情にオードリー・ヘプバーンの面影を感じてしまったのもその感動の理由かも😅