男女の群像劇。
長いし複雑だしで、相関図を理解するのには結構集中力と読解力がいるかも。食らいついてしまうほどには引き込まれた。
セリフもなかなかすっと入ってこない感覚があって、翻訳ものの外国小説読んでる時みたいな。慣れない言葉回しにちょっと戸惑った。
男女以前に人と人の関係に言及し続ける姿勢にとてもグッときた。
「本物はひとつで、それ以外は偽物だと思うから苦しいのだ」「君はいつも人に誠実性ばかり求めるな」「幸福は偽りで作れる、死は唯一の本物だ」良い言葉たち。
ワンシーンほぼワンカット。魅せるなぁ。素晴らしい。偶然と想像とか、結構これから影響受けてるんちゃうかな。カメラワークとかオマージュっぽい部分があった。
ただ、やはり群像劇としては、もっと好きな作品がまだまだある感触。個人的にこれは頂点ではない。