このレビューはネタバレを含みます
いろいろと問題が取り上げられている今作。
主人公は小児性愛者でしっかり気持ち悪く描かれているのだけれども
子どもたちにとってはある意味で救いになっている。
とはいえ、幼い子供をだまして、欲のはけ口にしているのだから救いようはない。
ルーマニアの家庭環境に問題があるのだろうか。
強い男たることを求められる家庭からの逃げ道として男の柔道教室に子供たちが集う。
家庭で居場所を確保できない子供たちをその境遇を利用して集めるというのは卑劣極まりない。
ルーマニアとオーストリア、ハンガリーの関係性とか結構いろいろなところで観た気がするからかなりルーマニアにとっては大きいテーマなんだろう。
R.M.Nでも父親が子供に男らしさを強要するような描写があったのも共通性を感じる。