このレビューはネタバレを含みます
ここ最近見た作品の中で一番よかった。政治的な内容というよりも「人間:村本大輔」を描いているという感じ。粗品とかもそうだけど、主人公感を出してパフォーマンスで過激なことを言ったほうが注目は集められる。道化を演じることこそが、芸人。この映画ではコロナ禍で舞台に立てなくなり嗚咽する村本さんや、父親が死んだ次の日に舞台に立ちそれをネタにする姿を見られる。きちんと挑戦することの凄さ。周囲との違い、異物感、捻くれ、逆張り、努力。何者でもなかったところから自分の人生を得ていくためには、周囲の反発を気にせずに突き進むしかない。何度も感涙してしまって、本当に面白いドキュメンタリー映画だった。見れて良かった。