ここ数年社会の情勢と呼応するように分断や断裂をテーマにした映画が増えていた
そしてそれと同時にそこに光を刺すように対話や相手を思いやることについての映画も増えていったように思う
あぁ、やっぱり対話なんだな。対話こそが分断を解決する唯一の手段なんだな。
そんな考えを持っていた自分にはこの映画の中盤の展開にはあまりにもショッキングで現実を突きつけられた気分になった
人生のフェーズも目的もその過程で得たもの得られなかったものも全てが違う完全に分断されてしまった相手に対しては理解も及ばないし想像力も働かない
唯一の希望だと思っていた対話さえも成立せず、その意味を為さない
どちらかが滅びるまでお互いに攻撃し合い我慢比べを続けるしかない
そんなグロテスクで信じたくもないこと
だけどそれがリアルな現実なんだろう