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ストールンプリンセス キーウの王女とルスランのogiのレビュー・感想・評価

4.0
ストーリーはシンプルで王道、難しく考え込まずどの年代でも気楽に楽しめるような作品だった。

主人公が歩みを進めるたびにさまざまな少しクセのあるキャラクターが次々と出てきて、結末までの展開がテンポ良く進んでいく。

観慣れたジブリ作品のアニメーションの動きや色とは違う。だからといってどこからどう観てもこれウクライナや〜ん、っていう特徴があるわけでもない(つか特徴知らない)。こんな感じなんだー、と素直に受け入れられる作画、よく見たら妙にリアルな岩や樹木が背景に描かれてたりもするので意外と目が忙しい。

日本で公開されるに至るまでのストーリーが上映前に流れる。
1人の熱意が2年間かけてたくさんの方々の共感を生み、支えられて公開が叶った映画だと前もって知らされるようになっている。
上映で得られた収益はウクライナの映画関係団体等にも渡されたりもするらしい。
だからこの作品は作品そのものよりこれらがあるからこそのそれ。

個人的には、舞台挨拶に登壇された声優陣からアテレコの裏話などを聞かせていただいたりなどの楽しい体験をさせてもらえたし、
一人一人のお話の中にこの作品に真摯に取り組む姿勢を感じとても好感が持てた。
彼らが関わった作品をもっとたくさんの人達に観てもらえたらいいな、
という願いを込めて+星を付けたいと思う。
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