てつきち

こんにちは、母さんのてつきちのネタバレレビュー・内容・結末

こんにちは、母さん(2023年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

『こんにちは、母さん』観てきた。

昔々の話だが、父は映画「男はつらいよ」シリーズが大好きだった。
小学生の頃からなんども父に連れられて、今は無きあべの文化劇場に足を運んで観た(観せられた)。小学生が寅さんを好むハズもなく、自分としては東映の「トラック野郎」シリーズを観たかったが、そんなことを言える雰囲気ではなかった。

父はずいぶん前に亡くなったが、久々に山田洋次監督作品である本作を自分の選択で観た。

公私ともに悩みを抱えるアラフィフの男を大泉洋が演じる。公での悩みは「リストラの最前線に立たされる大企業の人事部長」、私での悩みは「妻に離婚を迫られる夫」というある意味典型的(?)な悩みである。
その大泉洋の母を、夫に先立たれて足袋屋を営みつつホームレス支援活動にいそしむという役回りを吉永小百合が演じる。

ダブル主演の両者は共にそつなく演じて、ホロリとするような場面も何度かあったが、魂を揺さぶられるような事は無かった。
悪くない、けれども突き抜けた良さも無い。

最大の収穫は寺尾聰が父、宇野重吉にどんどん似てくる現実を目の当たりに出来たこと。

私も父にどんどん似てくる(似ている)のだろうか…
鬱だ…
てつきち

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