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エリザベート 1878のnodiのレビュー・感想・評価

エリザベート 1878(2022年製作の映画)
3.0
あたくしは赤ん坊のころからエリザベートが好きですけど、ミュージカルやウィーンでの象徴的なエリザベートのイメージとは違うエリザベートがいて、新鮮だった。
慢性的な鬱・気だるさ・寂しさ・不安、それから死への渇望がずっと付き纏ってどうしても支配されてしまうの、エリザベートの魂が余りにも自由を求めていたので仕方がないことだった。
どんなに楽しく笑っていても頭の隅に死がいるの、消えることがなくて、だから魅力的だな、この人は。
隅々に現代風を感じる違和感が、エリザベートを歴史上の人物ではなく、窮屈な世界で鬱々としながら生きている危うい女性だと強調しているように思えて、なんだか不思議だった❕
エリザベートが縛られていたものって、コルセットという当時の上流階級の女性がみんな縛られていたもの、とは違う気がするので、コルセットを象徴とするのは安易な感じがしましたけれど、、、
子供に呆れられたり、愛を求めて虚しいのが隠しきれなかったり、40歳になっても大人になりきれない痛々しさが悲しくて愛おしかった。
他者を好きなのではなく、他者が自分にしてくれる行為が好きみたいなことを言っていたような気がしますが、めちゃくちゃ分かる~~と思いました。他人との関わり方が自己愛に溢れてかわいいよ、わたしみたい
公務とプライベートで態度が全く違う晩餐会、素敵な食器と手の付けられないまま下げられるキラキラの料理、良かったな~~
お馬に上手に乗るのが素敵だったので、あたくしもサボっていた乗馬を再開しなきゃ❕と思いましたし、卒業旅行でいった美術史美術館も映ってわあい❣️という気持ちになりました ウィーンでシシィ博物館も行きましたが本当に、ずっと付き纏う死の存在をしっかりと感じました。スミレの砂糖漬けもボリボリ食べちゃったんですからね❕
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