このレビューはネタバレを含みます
まさかの鷹匠のお猿が主人公！
「猿の惑星/創世記(ジェネシス)」がびっくりするくらい面白いので、シーザー亡き後の完全に独立した新作ってどうかなと思ったけど、これはこれで面白かった。
印象的だったのはノヴァ(メイ)が最初に言葉を発するシーン。旧作、テイラーのシーンでは「いやそりゃ喋るわ。人間だもの。」とエイプたちに対して呆れ、シーザーのシーンでは「おお…エイプもついにここまで…」とまだ人間サイド側の上から目線でうんうんと頷き、今回は「ひゃ！人間が喋った！」と完全にエイプ側の視点に立って驚いている自分がいた。
序盤で村に攻め入れられ、炎が上がる中で家族を探すノアの長回しのシーンは圧巻だったし、予告編でも何度も見ていたノヴァとゴリラの追いかけっこ、からの馬を乗ったノアのノヴァキャッチという超アクロバティックなシーンも映像体験として楽しく、ハラハラドキドキした。（ゴリラよりも足が速いってメイの身体能力どうなってるんだとは思ったけども）
ヴィランのプロキシマス・シーザーもなかなか魅力的で、教祖の教えを歪めて利用することで大衆を操り奴隷化するって、現代の宗教戦争とまったく同じだなと思った。
やはり猿の惑星というだけで一定の面白さはある。
