Layla

落下の解剖学のLaylaのネタバレレビュー・内容・結末

落下の解剖学(2023年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

人里離れた雪山の別荘で男性が転落死するシーンから物語が始まり、音の演出や雪山のロケーションがとてもかっこよくて、これは傑作の予感…!と思ったものの、死体発見後わりとすぐに舞台が法廷劇に移り変わり、そこからはいつ面白くなるのかな…?とジリジリ退屈してしまった。

実際の法廷はもしかしたらこんなものなのかも、という点でリアリティはあるが、肝心の部分が終始ボンヤリとしており、また円満かと思われた夫婦の間の確執…というのも、ある程度察しがつくというか、夫婦の息子のキャラクターがかなり特殊な設定なので、そりゃ争いも憎しみもあるでしょうよと思ってしまった。

夫婦の危機や家族の不和というテーマにしても新鮮さがなかったし、そこに殺人を絡めているにしてはストーリーや人物の感情の動きにも起伏がなさすぎて個人的には逆に違和感を覚えてしまった。人が1人死んだらさすがにもう少し色々あるのでは。

こういった映画を心から面白いと言えない自分はまだまだシネフィルにはなれないなと思わされてしまった。
ワンちゃんの演技はすごかった。
Layla

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