爆裂BOX

テリファー 終わらない惨劇の爆裂BOXのレビュー・感想・評価

3.9
あの残虐ピエロ「アート・ザ・クラウン」が帰って来た!
あの「テリファー」の続編で全米上映時には失神者・嘔吐者が続出したという話題だけでも期待値跳ねあがりますが、同時に尺が2時間18分という長尺なのに不安がよぎりましたが、今回レンタル開始したので早速鑑賞しました。
ストーリーは前作のマイルズ群での惨劇から一年後のハロウィンの夜、前作で死んだはずが遺体安置所で復活して姿を消していたアート・ザ・クラウンが再び姿を現し惨劇が始まり、次々と無残な死体が作られていく。父親を亡くした姉シエナと弟ジョナサンが標的になり、二人はクラウンの魔の手から逃れられるのか、というものになっています。
やはり何と言っても前作からさらにパワーアップしたゴア描写が見所ですね。前作のラストから続く遺体安置所で検視官の顔面をハンマーでボコボコにして目玉抉って遊んだ後に頭部を引き裂いて脳味噌取り出したりと冒頭から飛ばしてます(あの検視官前作で喉切り裂かれて死んだと思ったらまだ生きてたんですね)ナタを頭部にぶち込んだり、ショットガンで頭部粉砕したり釘付きレンチ?でボコボコに殴って体開いて心臓取り出したりと盛り沢山です。特に主人公の女友達アリーの死に様は一番壮絶でしたね。頭の皮はがされて手足引き裂かれ、それだけにとどまらず漂白剤かけられて塩擦り込まれるとは。前日見た「アーバン・エクスプローラー」でも塩かけてましたな。あれだけやられてその後切り刻まれててもまだ生きてるのはクラウンの技術なのかアリーの生命力が半端ないのか。男性陣割とアッサリ目で女性陣の方が執拗にギタギタにされる所はダリオ・アルジェント師匠と同じ性癖感じたな。
アート・ザ・クラウンのキャラも前作に引き続いて最高ですね。主人公の前に現れて黙ってみてる所やレジでいきなり主人公の鞄おいていく所や殺しにかかる前のスイッチ入った所はやっぱり怖い。そしてショップでサングラスかけて棒立ちしてる所や、次々サングラスかけておどけて見せる所はユーモラスもあってそれがクラウンの怖い部分をより引き立たせてますね。お菓子貰いに来た子供達に生首カップに入れたお菓子振舞って、二個取ろうとしたおデブちゃんの手をはたいて「一個だけ!」ってジェスチャーする所は笑ってしまいました。今回も反撃受けても一切喋らない無口ぶりを徹底してます。パントマイム芸も楽しいですね。今回は銃一回しか使いませんが、ソードオフショットガンにパワーアップしてましたね。前作ではキチ〇イ殺人鬼と思わせて最後に不死身の存在と明らかになりましたが、今作ではネタ割れてる分最後の戦いでも頭に釘レンチ叩きこまれたりショットガンで撃たれても立ち上がる不死身っぷりアピールしてます。また、クラウンとジョナサンにしか見えないピエロ少女リトル・ペイル・ガールも不気味さと可愛さ兼ね備えてたと思います。でもこの子は何だったんだろう?
今回は人間ドラマ部分もそれなりに描かれてますね。主人公のシエナとジョナサンの姉弟の最初仲悪そうに見えてお互いの言う事信用する姉弟愛部分等描いてるので感情移入しやすいですし、ヒステリックなお母さんもお母さんなりに苦悩抱えてる描写も有りましたし、それでもやっぱりウザいけど(笑)シエルがクラブでパニック起こしたことにブウブウ文句言ってた女友達も、「でも同年代の女の子の中じゃ頑張ってる」という言葉やいちゃついてる時にシエルが出て行ってから何時間立った?と聞く所等根は友達思いなんだなと感じさせる描写も良かったですね。
ヒロインのワンダーウーマンみたいな露出度高めのコスプレもファイナルガールとしてかっこよさもあってヴィジュアルも映えてて良かったです。
ラストバトルもシエナやジョナサンもボコボコにして鞭でシバいて手足噛みついて食ったりと容赦ない所も良いですね(それでも他の犠牲者と比べたら手加減してるけど)ただ、流石にクラウン倒したと思ったらまた復活しては長すぎて「いつ終わるんだ…」と思ってしまいました(笑)終盤のいきなりのファンタジーな展開には驚きましたね。オカルト的な要素前作よりも入れて来てたけど…
ラストで前作の生き残りでキ〇ガイになっちゃったヴィクトリアが再登場してとんでもないことになりますが、ああやってクラウンは復活していくのか。今作でも触れられる前作の冒頭でヴィクトリアが行ったこともクラウンに侵食されたからなのかな。
前作よりもさらにパワーアップしたグロ描写とアート・ザ・クラウンのキャラでピエロホラーの中でぶっちぎりのインパクトある作品ですね。更に予算倍増で続編作るそうですが、流石に2時間越えは長すぎるんで次回は90分くらいでお願いしたいですね。