久々に見た、韓国映画ならではの胸くそ系作品。終始ずっとイライラ、モヤモヤしながら見てた。ただ、これ韓国での実話をベースにしているらしいので現実的に目を逸らしてはいけないと言うか、真摯に受け止めて見なくてはならない感じがした。
氷山の一角と言うか、表沙汰になってないだけで現在でもこういう扱いをされてる人たちってごまんといるんだろうな。劣悪な環境下で助けを求めても適当に返されるだけ、事が起こっても責任のなすりつけ合いや知らんぷり、つじつま合わせ、隠蔽、自分たちの利益や保身しか考えない。誰もが報復を恐れて告発出来ないし、わざわざそんな面倒なことに首を突っ込まないし、本来助けを差し伸べる立場にあるべき大人たちは都合の良い御託を並べるだけ。そんな状況でどうやって働いて生きれば良いのか。もはや怒りを通り越して虚しくなる。社会の闇を感じせざるを得ない。
虚無感を感じさせるような全く覇気の感じられないようなペ・ドゥナの存在感が良かった。