KnightsofOdessa

ソウルに帰るのKnightsofOdessaのレビュー・感想・評価

ソウルに帰る(2022年製作の映画)
3.5
[] 70点

とても良い語感の邦題に引かれ、上映前にVTR出演した監督の髪型と毛量にも引かれた一作(是非Davy Chouで検索してね)。幼少時に韓国からフランスに養子に出された若い女性フレディが、偶然が重なって生みの両親を探すことになるのだが、違法に売られたわけでもなく、システムもしっかりしているので、両親はすぐに見つかる。メッセージを送ると父親とはすぐに会えることになるが、その父親も(フレディ的に)中々の韓国男児っぷりを見せつけ、フレディも嫌悪感を示す。というか、冒頭の手酌=侮辱という文化を含め、過剰なまでに世話焼きな父親や最早引くレベルの加害者意識を持つ祖母などの過剰な感情表現などの韓国文化に対して嫌悪感を示している。そんな感じで、どのシーンもおおよその期待する展開を裏切ってスパスパ時間を進めていくわけだが、その間にも人間の感情は変化しているわけで、まぁああは言ったけど父親にもう一回会っても良いかとなったり、次に会った父親は見事に歩み寄りを見せていたり、各シーンでの各人の成長が丁寧に綴られる。とても良い。とても良いんだが、そこまでハマらず。
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