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ダムのMALPASOのレビュー・感想・評価

ダム(2022年製作の映画)
3.3
映画『ダム』
@東京フィルメックス
フランス、スーダン、レバノン、ドイツ、セルビア、カタール

舞台はナイル川の大きなダムのほとりの村。主人公は泥と水でレンガを作る職人。彼が泥を固めては妙な建造物を積み上げている。これが喋るようになり、命を得ていく。
変わったファンタジー映画。

監督は、ビデオアーティストのアリ・チェリ。ベイルート生まれパリ育ちでボーダーレスな感覚の持ち主。作中に登場する泥の像などのアートも監督が作ったもの。ベネチアのビエンナーレで銀獅子賞を受賞したり評価も高いアーティストの長編映画。なので、全体的にわかりにくい点もあり、アート性は高い。

そもそも主人公の寄り添う犬は何?犬をいきなり殺したり、涙したり、主人公のやる気のない男は何なのか?

こういう映画を観て、何のメタファーなのか?などなど考えるのはひじょうに楽しい!Q&Aで監督がバラしてたけど。
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