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Badhaai Do(原題)
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『Badhaai Do(原題)』に投稿された感想・評価

Baad
4.0
2018年に中高年夫婦の妊娠出産、をテーマにした家族コメディー”Badhaai Ho"でヒットを飛ばしたチームが主演級のスターと監督を変えて、ゲイとレズビアンの偽装結婚をテーマにしたコメディーを撮り、そこそこの興行成績ながらもフィルムフェア賞6部門受賞、というのに興味を持ち、Netflixでの英語字幕配信を機に見ました。前作、”Badhaai Ho"の感想も作品ページがないので、ここに書いておきます。

これは、受賞も納得の見事な脚本で、ボリウッド映画でこんな見応えのある映画は近年稀ではないか?と思いました。(単に私が見ていないだけかもしれませんが・・・)

ただ、脚本が見事であるだけに、主人公たちの懸命の努力にも関わらず、家族と折り合って生きたいと考えているタイプのLGBTの人たちの問題は、結局のところ同性婚が合法化されないとどうにもならないのでは、という虚しさは感じました。そういうところまで観客に思いを至らせるという部分でも見事な脚本。

是非とも劇場公開はされずとも日本語字幕どこかでつけて、配信なり映画祭公開なりして欲しいと思いました。

結婚する二人の属するジャーティーがタークルというラージプートのカースト、ということは、クシャトリア?日本で言えば中級から下級の武士みたいな家系なのかな?結婚とか子作りとか、やたらとうるさいコミュニティーのようで女性専門の警察署に勤める主人公にヒロインがストーカー男を突き出したのが馴れ初め。
ヒロインは体育教師。

二人はそれぞれに恋人がおり、ヒロインは官舎でいとこと偽って彼女と同居、というドタバタぶりですが、テーマはいたって真面目。

偽装結婚の結婚式が結構和気藹々で二人もノリノリ、という部分も面白かった。

一年たって子供ができないぐらいで親戚中に詰め寄られるっていうのは、国はどこであれ今時辛いと思いました。

****

さて、”Badhaai Ho”です。
こちらはデリーの中堅公務員が多いコロニーに住む鉄道会社に勤める父、専業主婦の母、父方の祖母、息子二人の家庭。
息子は同じ会社の上流階級らしき女性と付き合っている。
夫婦は仲良しで、妻が不調で病院に連れて行くと、なんと妊娠。子供は育てたいわ、の妻の一言で、定年間際の年齢での妊娠が周囲に知られ、色々とトラブルが。

インドって、この世代は夫婦には子供二人が豊かな生活、ってキャンペーンしてたんですね。おばあちゃんが、「公務員が国の方針に従わないなんて、恥晒し」みたいなことを言って怒るのが面白かった。日本だとこの世代、均等法少し前で色々ゆとりがあったのか、専業主婦の家庭は3人が多かったけど。

で、なんで高齢出産が恥なのか、いまいちピンと来なかったのですが、インドの中流家庭ではそうなんだ、ということと、これがとても一般受けしそうな高度なコメディーだということはわかりました。

お母さん大好きな息子たちが戸惑って反発しているところとか、この歳になっても晴れ着を着た妻に見惚れてしまう夫とか、可愛かった。
「ダンガル」以降順調に売れているサニーヤー・マルホートラーさんのしっかり者の中上流階級の娘役はこれが最初だったのね。

内容は超高齢出産というアイデア以外は今までのヒット映画を少し庶民的にしただけ、という感じもしましたが、キャスティングと役者さんたちの演技が素晴らしかったです。
お母さん役のニーナ・グプタさん、今は夫以外から惚れられそうにはないけれど、昔は絶世の美人だっただろうと思える顔立ちで、とてもハマり役でした。

なんだかんだ言ってラストはお約束のハッピーエンドで、楽しかったですが、今やこの手のコメディーは見慣れているので少し古く感じるかな、というこのジャンルの草分け的映画。スコア3 .6〜7ぐらいかな?
DVD英語字幕にて。
てれ
3.7
2022年の映画なので、インドにおいて同性間の性行為が非犯罪化された2018年から数年経ってるけど、同性婚とか差別禁止とかの法整備はまだまだですよね(我が国も然り)
ゲイとレズビアンの男女、シャルドゥルとスミが偽装結婚するというコメディだけど後半はしっかり作られていて泣きそうになるシーンもあった。インドに限らずLGBTQ映画をもっと観たいと思ってるのだが実際はたまに観る程度。でも、本作は今まで観てきたLGBTQ映画の中でカミングアウトのシーンが最も印象的で丁寧に描かれていて、他のものとは一味違うなぁと思った。主演のラージクマール・ラーオの泣きの演技に揺さぶられるものがある。ブーミー・ペードネーカルも然り。2人の演技の相性が良い。

インドというかアジア一帯というか、LGBTQに限らず結婚しない・子供がいないということに対して死ぬほど当たりが強い風潮あるよね。そこでもう心臓ギュッとなるし辛い。

推しのグルシャン・デーヴァイヤーが色男すぎて、出演が短時間ながら濃い印象。「ラームとリーラ」の狡猾な義弟役を見た時からめちゃ好きです。

しかし、スミとリムジムのカップルが個人的に好きすぎる…!リムジムがかわいい。リムジム演じるチュム・ダランは北東のアルナーチャル・プラデーシュ州出身で初めて知ったけど、Gangubaiに出てたみたいで見直さなきゃ。スミを演じるブーミー・ペードネーカルの自然体な笑顔がリアルを感じさせてきてすごい。とにかく2人が楽しそうで愛し合ってるのが心温まる。

偽装結婚を選択したシャルドゥルとスミが最後にどうするのか。これは考えていくべき、現在進行形の出来事だと思った。
同性愛者であることを家族に隠して生きているゲイのShardulとレズビアンのSumiが、お互いの合意のもと偽装結婚をして…というお話。

良くありそうで、同性愛者の偽装結婚をメインに据えたお話ってあまりなかったような気がする。
なんとなくだけど、家族がとても重んじられる社会だからこそ、インドではこういう「家族vs個人」みたいなドタバタコメディが多く見られるのかなと思う。この映画もその系譜を継いでいるんじゃないかな。

偽装結婚をして、無事家族からの「結婚をしろ」という圧力からは逃れられたものの、今度は「子供を作れ」という圧力に晒されていく。でも実際のところお互い恋愛感情は皆無だから子作りなどもってのほか…厄介なインドのおばちゃんおじちゃん相手に、なんとか無理やり誤魔化す二人の姿がコミカルに描かれていた。

コメディに隠れて「同性愛」というテーマが薄れてしまうんじゃないかという心配もあったけど、そこもちゃんと真摯に作られている。
キスシーンとかなしでもちゃんと演技や演出から恋愛感情が伝わるように作られているし(どちらのカップルも素敵だった!)、カミングアウトの難しさやインドの法律にも触れていて、社会に対する問題提起も盛り込まれていた。
特にShardulのカミングアウトのシーンは思わず泣いてしまった…。

少し尺は長い気がしたけど、総じて満足度の高い映画だった!