カウンセラーが生まれながらにして天職のようなStuz Phillips氏。70代くらいなのかな?今は自身はパーキンソン病で身体の痙攣もあり決して健康体ではないが、頭脳明晰さは衰え知らず。プロの精神科医であり科学者哲学者宗教家のような風貌。理路整然っぷりが本屋に平積みされてるハウツー本ぽく聞こえもするけど、禅僧のようなStuz氏の応答と子犬のような眼差しに吸い込まれる。ずっと聞いていたいような語り口。
人生を好転させるのにまずやるべきことはLife Forceつまり生命力を鍛えること。身体をよくして行動すること。ベッドから出て1日の予定をこなすこと。あ、これは沢木耕太郎の「深夜特急」にも書いてあったな。真理って案外シンプル。
個人レベルの鬱を越えて地球全体が鬱のような昨今、出来るだけ自分を健康的にencourageしてくれる人やペットやモノごとにリアルに触れておくのは自分を守るためにとても大切。こんなカウンセラーというか話相手、私も欲しい。
ジョナ・ヒルって私は知らないハリウッド俳優だったけど、自分の弱さをさらけ出し、自分のセラピストの映画を撮ろうという試みは興味深いものだった。自分に効いたものを多くの人に広めたいという彼の真っ直ぐな善意も伝わる。またじっくり観たい。