ちこちゃん

離ればなれになってものちこちゃんのレビュー・感想・評価

離ればなれになっても(2020年製作の映画)
4.1
「笑顔は傷ついた経験を乗り越えてきた証拠」

3人の男達と1人の女性で織りなす物語です。
今まで、傷ついたこと、ドキドキしたこと、人を傷つけたこと、悲しかったこと、辛かったこと、嬉しかったこと、怒ったこと、人を愛したこと、恋しいと思ったことを沢山経験してきた妙齢の人には刺さる映画だと思います。

青春を共にすごした4人の40年間のそれぞれの変化と、4人の関係の変化が描かれています。それとともに40年間の時代背景の変化も描かれていきます。
4人、それぞれがみんな上手くいかないこと経済的問題、仕事の問題、夫婦の問題なとを
抱えながら、生きていく、そして、40年の時を経て、彼らの人生が再び交差していき、彼らだけでなく彼らの娘や息子もそこに交差していきます。それぞれ4人の中に、観客は自分の経験を見つけることができるでしょう。

人生は素晴らしい、生きていくことは、素晴らしいという讃歌です。人間は不完全な生き物であり、変化をしていくものですが、変わらない愛があり、希望があると感じられる良い映画です。

主人公の1人である女性、ジェンマが階段を走って登っていくシーンに涙腺が決壊してしまいました。

40年の時を超えて、人生のさまざまな問題や苦難を超えて、穏やかに笑える時を過ごす4人を見れて、生き続けることの素晴らしさを感じることができる良い映画でした
ちこちゃん

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