ちこちゃん

さかなのこのちこちゃんのレビュー・感想・評価

さかなのこ(2022年製作の映画)
3.8
「普通ってなんですか」
さかなクンこと主人公ミー坊のお母さんが、担任の先生がミー坊の成績を上げるために勉強するよう説得した時の答えです

この映画はさかなクンがどのように魚博士になるのかを描いています。

映画としては、少し冗長な気がしました。しかし、なぜさかなクンがさかなクンになり得たのかは、このお母さんの子供の多様性を受け入れ、子供が自分の可能性を追求できる環境を整えたからに他ならないと思います。
そして主人公を中性的に描くため、のんさんという女性に演じさせたことが、この映画のとても成功した要因だお思います。

この映画のテーマは子供の可能性を受け入れる寛大さを持つということですが、24時間、魚のことだけを考え、他の勉強もせず、自分の子供がこうであったら、このお母さんのように寛大でいられるか、なかなか難しいように思います。

物語の筋は単純でしたが、役者さんたちはさすがに素晴らしかったです。
のんさん、中性的なさかなクンのイメージにあっていました。海に飛び込むシーンはあまちゃんを思い出しました。邪気のない、真っ直ぐに魚に向かっていく純なミー坊にピッタリでした。
いろいろ芸能生活が大変なようですが、才能を活かせる場があるといいと思いました

磯村勇斗さん、柳楽優弥さん、お二人とも大好きや役者さんです。さすが抜かりなく演じてられます。
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