エブリデイねむろう

ほんとうに映った!監死カメラ9のエブリデイねむろうのレビュー・感想・評価

3.5
監視カメラに映りこんだという心霊現象を検証するドキュメンタリー。
監督:寺内康太郎・小山亮太

「死神のノイズ」

とある雑居ビルの屋上に設置された監視カメラの映像。
画面にノイズが走った直後、男性が飛び降り自殺してしまう。
ノイズ系のやつ過去にあったはずだけど、関連性などは調査されないんですかね?

「終末音」

とあるアパートに設置された監視カメラの映像。
警報音のような音が住宅街に響き渡っている。
アポリプティック・サウンドと呼ばれる謎の音。
KATOR変人の集いの一人であるりゅうさん。
めっちゃパフェ食うじゃん。
キンタ、名前と髪型が変わってる。

一方、取材は衝撃的な展開をみせる。
不要なキャラクターは即座に切り捨てていくスタイル。

「ドライブレコーダー」

車載カメラで記録されたという映像。
ノイズ+人の顔。
これだけノイズ系の映像を集めておいて関連性は調査しない。
前のラジオのやつとか気になってんだけどな。

「ハザードランプ」

車のなかで撮影されたという映像。
真っ暗ななかハザードランプだけが点滅している。
ホラー演出としてハザードランプをつかうという発想がお見事。

「廃墟3」

前作「監死カメラ8」と同じ廃墟で撮影されたという映像。
なぜか今回は彼女づれ。
クリスマス・イヴの日曜日にこれを見ているわたしへの当てつけである、とでも言うのだろうか。

「ストーカー」

ストーカー被害にあっているという女性の部屋に設置された監視カメラの映像。
非常ベルの音ともに複数の顔が浮かび上がっている。
というかタイトルにするならストーカーとの関連性は明示してくれ。

「霊界とのコンタクト」

とある町工場に設置された監視カメラの映像。
無人のはずの工場に奇妙な物音が響いているのが記録されている。

心霊ビデオ業界はジェンダー平等が徹底されているため、女性であっても仕事ならばなんでもやらされる世界である。
ということで、とってつけたような「霊感持ち属性」を付与されたキンタが物音の正体を探るべく工場内で寝泊まりさせられることに。

飯も食わず風呂にも入らず何日もはりこみをするキンタ。
さすがに見かねたスタッフが差し入れを持ってくる。
これが「ほんとにあった!呪いのビデオ」ならキンタが死にかけるまで放置しているので、「監死カメラ」の職場環境は限りなくホワイトに近いブラックであるといえる。

というか寺内さんきっとSF好きだよね。

2023ー旧096