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怪談新耳袋 殴り込み!劇場版<魔界編 後編>のエブリデイねむろうのレビュー・感想・評価

4.5
実話怪談集「怪談新耳袋」の制作スタッフが怪談で語られた場所を実際に訪れて検証を行うという心霊ドキュメンタリー「殴り込み!シリーズ」第12弾にして劇場公開作品第6弾。
監督:市川力夫・青木勝紀

「忌まわしき浜」

沖縄本島を離れ宮古島へと降り立ったおじさんたち。
「神の島」と呼ばれる場所で不謹慎に挑む!

ついに死人が出るかも!

地元の人への取材で手に入れた恐ろしい話。
不謹慎おじさんたちは真夜中の砂浜へと潜入した。

そこで「はち」を埋葬し、その墓を暴くというのが今回のミッション。

埋葬役に任命された、ホークス所属の「ショートライナー絶対キャッチしてくるやつ」と同姓同名のカメラマン。
真面目すぎて誰も見つけられない場所に埋葬してしまう。

最後の心霊写真は、いいですね。
やっぱ沖縄はガチだわ。

「災いの森」

次におじさんたちが潜入するのは某山林。
焼身自殺が連続で行われただけでなく、殺人事件の犯人が捕まったという場所でもあるという。
曰くとしては文句なし。
また、山林のなかには"ほら穴"があるという。

…ん? 穴…?

マジカルバナナ♪
穴と言ったら龍神♪
龍神と言ったら神さま♪
神さまと言ったら神罰♪
神罰と言ったら死ーぬ♪

果たしておじさんたちは、無事に全滅することができるのか?

なんだかんだ冷静な山口Pすき。

「封印された女子寮」

宮古島2日目。
後藤社長の知人が管理するという女子寮。
その寮は「お化け屋敷」なのだという。

管理しているのはキャバクラを経営する男性。
お店で働く女の子を住まわせようと思ったが、過去に2件の殺人事件が発生しているなど忌まわしいエピソードが後を絶たない場所なのだという。

こういうガチ物件だいすき。

そんな場所でも少年のようなお茶目さを忘れないギンティほんとすき。

というか、やっぱ屋外のスポットや廃墟もいいけど、こういうガチ物件からしか摂取できない恐怖成分ってやつは、確実にあるな。
というか、これの単独ミッション企画、よくやったなマジで。

「わらびん酒」の異変は普通に草。
確かにふしぎだけど、瓶を横にしたまま放置してたらああなりそうな気はする。
ラストのオーブもよき。

最後に。
"女子寮"という言葉に"ドキドキする"の、いかにもおじさんっぽくてすき。

「Gメン vs 喫茶廃墟」

宮古島でもトップクラスのスポットといわれる喫茶廃墟。
詳細はほぼ語られず、ただただ「あそこは出る」という話だけがある。

これは行かねばならない!

しかし、噂の廃墟は一向に見つからない。
というか、発見に至るまでの過程がすでにホラーすぎて笑う。

廃墟としては地味な部類。
いかにもな雰囲気はなく、落書きもまったくない。
でも、そういう場所からしか摂取できない恐怖成分は確実にある。

無名だからこそやばいスポットって、あるよね。

それにしても、毎回無茶なことをやらせているようでいて、いざとなったら全員で助けに来てくれるやさしいおじさんたち、すき。

しかし、ギンティの「ブリーフダンス」は鉄板でおもろいな。
ハブのくだりはいかにもギンティって感じがして、めっちゃすき。

そして、幽霊よりなによりもハブにビビる「バロム市」、マジですき。
もはや心霊ロケなのかどうかもわからなくなってるけど、おもしろいからいいや。

つーか、怖すぎてパニクってる「バロム市」のビジュアルが一番怖い。

ラストの定点。
これ合成じゃないならやばいやろ。

<総評>

過去にも類を見ない「ガチ」の回。
有名心霊スポットもいいけど、そうじゃないところから摂取される新鮮な恐怖成分って、やっぱあるな。

というか、「女子寮」と「喫茶いずみ」はそれぞれ単独でガチ検証やってほしい。

幽霊と死んでるハブ、怖いのはどっち?

2024ー旧021