ひれんじゃく

おやすみ オポチュニティのひれんじゃくのレビュー・感想・評価

おやすみ オポチュニティ(2022年製作の映画)
4.0
火星探査に行ったロボットの話を観ていたはずなのに気づいたら双子の人生を見送っていてたまげた。はやぶさといい劣化や故障と戦いながら任務を果たす機械に弱い。不器用なりに、古びたものなりに懸命に最後まで愚直にやり遂げようとする姿に弱い。不思議なもので探査機たちが段々人格を持ったものに見えてきたし、機能を停止しただけなのに「死」と認識してしまってだめだった。はやぶさみたいに帰ってくること前提じゃないミッションに就いた、片道切符しか持たない探査機たちはこうやって異郷の地に今も横たわってるんだなとか思うと無性に悲しくなる。火星に人を送って亡骸を地球に帰すしかないな……
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