ひれんじゃく

ARGYLLE/アーガイルのひれんじゃくのレビュー・感想・評価

ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)
3.9
致死量のサムロックウェルを容赦なく断りもなく全力で浴びせかけられぶっ倒れて呻いている。ジョジョラビットもバッド・バディのサムロックウェルも相当好きだったけどこれマジでやばい。ガチ恋しそうになった。マジ画面に出るたびかっこいいしか言えなくなったしこの映画の感想は?と聞かれたらサムロックウェルが………サムロックウェルが………としか話せなくなった。白Tとジーパンのシンプルな組み合わせメチャクチャよくないですか??!!!??!!!え?!!?!!エリーを連れてホテルに泊まった時のあの服装やばくないですか?!!!!!!!!ラフな格好させたらクソ無敵で笑ってた。ええ……………………

以下それ以外の内容ネタバレ。





















この世界のアーガイル二次創作はアーガイルとワイアットのやつで溢れてるだろうというツイートを拝見したんだけどメチャクチャわかりすぎて首もげた。あの2人最高だな…………………窮屈そうにあのデカい体を押し込んで車の後部座席でカチャカチャPC弄ってたりさ……………仕事ちゃんとしながらも軽口叩き合う関係性がクソ好きなので内心で監督と熱い抱擁を交わした。

でそこによさみを感じてたら実際はアーガイルとワイアットのコンビはエリーとエイダンのカップルだったという。オホホホマジですの〜〜〜〜??!!!???!そう来ますの??!!?!!!!このまま小説家と本業スパイの凸凹コンビでギャアギャア言いながら世界を救って欲しかった感が否めないけどきっと監督もエリーの素人ムーブに我慢できなくなって手が滑ったんだろうななどと勝手に邪推するなど。その他にもカラフル発煙筒とか記憶喪失×激重感情男のコンビとか記憶喪失の人間が実は凄腕スパイで……などところどころ見覚えのあるものを見せつけられいつものやつねとなる。スローモーションのところとかなんかダサくないか??と最初のカーチェイスとかCGっぽさ割と出ててどうした?と感じたけどスケートシーンで何もかも満足したので文句はないです。あそこマジアイデア勝ちすぎて拳を突き上げてしまった。アイススケートでなにか事故があったくだりがあそこで行きてくるとかある???????素晴らしいですね…………直前までのスローモーションを多用したアクションで物足りなさを感じてたらあのシーンで爽快感ぶち上げでこれですよ、これが見たかったやつとふんぞりかえってしまうなど。煙幕の中でダンスしながらの戦闘も私的にはテンポが悪く感じてしまったので………キレキレなのが好きなのかも。

これは私の好みなだけ説あるんだけどエリーとエイダンがカップルじゃなくて強い絆で結ばれたコンビだったら星10つけてました。まあでもね………キから始まる作品で見たように記憶喪失の人間とその人がそうなる前を知る激重感情を抱く男の組み合わせを見られたので満足ではあります…………………よく考えたらさ、ワイアットとアーガイルのシーンは実際は全部エリーとエイダンだったわけでしょ?そうなると気が狂うかも。好きすぎて。結局戦ってるカップルが好きなだけじゃ?というのは本当その通りだと思う。単純。ダンスシーンの中でエリーがエイダンをリフトしてるところとかすごく好きでしたね………あと当たり前っちゃそうだけどガンガンに前に出て戦ってるところとか……
エリーの体型も痩せ型じゃなくていいなあとしみじみした。いい時代になったものだ。広告でエリーの体型とか年齢に触れた作家がいた気がしたんだけど、その人を心から軽蔑する。映画観てないでしょ。こんなに素晴らしいのに!

本業はスパイで、なんだかんだで記憶喪失になって悪の組織に洗脳されて作家だと思い込まされてたけど、その作家業で得たものもエリーの中に生きてる感じが好き。犬好きでありかつ猫好きであるところとかね。元々犬好きだったけど洗脳されて猫好きになって、でも記憶を取り戻したからといってその趣向も嘘として消えるわけではないっていうのが、なんか累積みたいな…そういうものを感じて浸ってしまう。
アーガイルという作品を通してかつての仲間と繋がってたのもいいなと思ってしまう。上手く言えないけど、記憶を取り戻してレイチェルに戻っても作家として生きてたエリーが死ぬわけじゃなくて、どっちも自分だよね!と抱きしめて生きてく感じがいいなと思った。まあ入念なリサーチと想像力でスパイ組織の行動を物語として的中させていくエリーの話を見たくなかったと言えば大嘘になりますが………………そのせいでエイダンやらガチのスパイを振り回してほしかったんです……………

やたら聞き覚えがある「私(俺たち)のテーマだ」っていうあの曲、Now and Thenか!!!!!!!!!!!突き止められてメチャクチャすっきりした。もうそこでヒントが出てたわけだ。なんか過去の自分とは大きくかけ離れた自分でサッパリ生きてたら過去が立ちはだかり…みたいなスパイものでよくある展開ではあったけど、そこについて深掘りしたいものの最高のサムロックウェルに頭を焼かれてなにも考えられない。嘘と真実が入り混じり、複雑に交差する展開は面白かったけどついていけなくなるところもあった。ハッカー追いかけてロンドンに来たところでエリー、アーガイル(ヘンリーカヴィルの方)、敵組織の思考がリンクし交互にカットインしながらひとつのセリフを紡ぐシーンが狂おしいほどすき。メチャクチャかっこいいあそこ。フィクション(小説)と現実が接点を持つところをスタイリッシュに描いていて大変良かった。そして結局アーガイル(ヘンリーカヴィル)とラストシーンの偽アーガイルは実在してて、あながちエリー/レイチェルとエイダンの間だけで収束する感じでもないという理解でいいのか????

とっ散らかったけどとにかくスパイと作家のふたつの生き方が同居してるエリー/レイチェルが好きで、そのレイチェルを好きなエイダンもまとめて大好きってことで。てかNow and Then, エイダンの立場から聞くと気が狂うなこれ。どうしよう。あと監督はペットのネコチャンもっと大事にしてあげてください。動物の扱い雑すぎるって。ジョンウィックシリーズを見習って欲しい。チャプター2以降の。
ひれんじゃく

ひれんじゃく