悪党達がただひたすらに金を巡って争う映画。
相変わらずハードボイルドって言葉が似合いすぎる松田優作(中々の非道)と竹田かほりの組み合わせは『探偵物語』を彷彿とさせ、ダッチワイフのあの使い方は『㊙︎色情メス市場』を想起してしまう。
「アダルトショップ店員兼武器商人」というおっさんのキャラ立ちがもう最高だ。
また草太兄ちゃんよろしく「バカが頭使った結果破滅する役」がとことんハマる岩城滉一や、東映作品でもここまで目立つ役は珍しい志賀勝の活躍っぷり(気合いが剃り込みの角度に現れてるもん)も大きな見どころ。
難しいこと考えずかなり気楽に観れるので、嫁が実家帰った夜に一人で骨太のスコッチをガブガブ飲みながら観るには格別なおつまみ映画である。
個人的に竹田かほりのプリチーなご尊顔がタイプすぎるので、彼女がでてくるだけでも満足感あり。
ちなみに劇中で(この数年後彼女の夫となる)甲斐よしひろの代表作「HERO」が流れるシーンがあるのだが、それが岩城滉一との濡れ場で使われているというのがなんとも言えない偶然である。
