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ヴェノム:ザ・ラストダンスのmaverickのレビュー・感想・評価

4.3
2024年のアメリカ映画。『ヴェノム』(2018年)、『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』(2021年)に続くシリーズ完結作。


主演のトム・ハーディがここまで続けてくれたことに感謝したい。「ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース」(SSU)自体が中途半端に終わった中で、本作だけはきちんと締めくくることが出来たのはマーベルファンとしては喜びである。ラストを飾るに相応しい内容であり、主人公エディとヴェノムのこれまでの軌跡に感動を得られる。1作目から追っている者としては非常に感慨深かった。

エディとヴェノムの物語の終着点。二人の関係性がとても愛おしい。腐れ縁の兄弟や友人のような存在でほっこりさせられる。映画界を代表するバディだなと思う。二人でひとつ、それが本作の最大の魅力なのだ。

強力な敵を相手に、機転を利かせて立ち回る二人。いろんな物に寄生するヴェノムの能力が上手く生かされていた。バトルシーンも迫力があって興奮の出来。ラストバトルも驚きの展開でめちゃくちゃ熱かった。

(SSU)としては不満は残る。そちらのシリーズとも絡めて、この先も続けるつもりだったのだろう。いろんな部分が中途半端。『ヴェノム』としては完結でよいだろうが、(SSU)としての物語は何も描けていない。その点に関しては非常に残念だ。


『ヴェノム』単独作として見れば文句はない。良い作品だったなと思う。MCUと絡むのかどうかと言われているけど、このまま絡まなくても良いんじゃないかな。でももしそうなったら驚きだし、嬉しいね。可能性はゼロじゃない。(SSU)もいつか再始動してくれればと思う。
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