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クリード 過去の逆襲のjonajonaのレビュー・感想・評価

クリード 過去の逆襲(2023年製作の映画)
3.5
今アマプラで『アンダーグラウンド』を視聴中。出だしからすごい面白く一気見したいが3時間の映画ということもあり腰が引けて15分ほどで別の映画をつまみ食い。それでこれ。失礼。
結果的に何本か映画を経由していってるのでとうに3時間以上使っている。なんでこんなことになってる…

部分的な面白さで言ったらもっとイケてるんだけど、ドラマの部分がちょっと飲み込みがたいものがあるクリード3部作の最終章。

主人公のキャラクター性に傷をつけるとなると思い切りの良さが必要だと強く感じる内容だった。過去の過失としてとことん情けなく描くか、あるいはケープフィアーのように逆恨みのモンスターとしてもっと敵役を怖くするか、どっちつかずだったのかもしれない。

アニメにリスペクトを捧げたアクションをボクシング映画でやってると聞き面白そうだと気になって見た。

ボクシングシーンが確かに殺陣っぽくてスローとハイスピードのメリハリがアニメらしくもあるかな。隙あり!て脇腹などを捉えた時の主観ショットもね。あと心情が舞台に反映されて幻影の格子が見えたり客席が消えて真っ白になるのもそれか。確かに実写で見た事ないのでユニークだった…と思うな。うん…

いやてかこれまでのロッキーシリーズもまだ未見で知らんのよ。
クリードも1しか見てないし…
最後だけみても他ボクシング映画との違いがそんなにわからんということに見終わってから気付いたアホです。

ただファイトシーンの音に違和感があった。微妙に音楽が小さかったり歓声が少なすぎたり。迫力というよりシステマチックな雰囲気がする。

それよりストーリーが気になっちゃったな。成り上がった後に話作るの大変なんだろうけど、別に内心怖がってた兄貴分ていう訳でもないのに助けに行って逮捕された瞬間ずーっと手紙も電話もよこさないヤツがいたら確かにそれは恨んじゃうだろうよ…

デミアンが気の毒に見えた。ダイナーのあたり卑屈なモンスターみたいで怖かった。あの序盤の不気味さは中々のもの。
奥さんにあなたはわるい人じゃないって言われたとて…うーん。金持ちだしなああ
本当に許し合えたんだろうか…

越えるべきは自分、戦う場所は今、という根底の精神テーマは素敵だったし熱いドラマだったと思う。初監督でここまで統制が取れてるのはすごいんだと思う。
噂のおまけのアニメ見たかったけど、Amazonにはついておらず残念!
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