ハレルヤ

オットーという男のハレルヤのレビュー・感想・評価

オットーという男(2022年製作の映画)
4.1
頑固な偏屈ジジイのオットー。半年前に妻を亡くし、仕事もクビにされる。全てに絶望して自殺しようとしたところを新たに向かいに引っ越してきたマリソル一家に防がれる。オットーは一家との交流を通じて自分自身を見つめ直すヒューマンドラマ。

スウェーデン映画「幸せなひとりぼっち」のハリウッドリメイク版。オリジナルは鑑賞済みでお気に入りの一作。最初はハリウッドでリメイクされると聞いてもイマイチピンと来ず。しかし主演がトム・ハンクスとなると俄然興味が上回りました。

やはりトム・ハンクスの力は大きい。存在感も演技力も抜群の彼がオットーを演じ、そのまま本人じゃないか?と思わせるその姿は要注目です。

基本的にはオリジナルと同じ流れ。マリソル一家やご近所さんたち。ユニークな人々だらけなのも明るい作風を絶妙にキープ。そしてオットーと妻のソーニャの過去の姿を描く回想シーンも絶妙なタイミングで入りますし、本当にドラマチック。

結末もほぼ同じですがやはり感動が胸に染み込む仕上がり。ちょっとあっさり気味な感じもしましたが、良い作品という事には変わりありません。下敷きの良さ、キャストの良さでリメイク版としては十分合格点の作品でしょう。
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