このレビューはネタバレを含みます
とても好きな作品だった。
泣き、笑い、痛快が全て詰まっている。
心が温まるが、どの場面でも無性に涙が出てくるような作品。
根は悪くないし、なんなら面倒見もいい方だけど、言葉足らずだったり棘のある言い方をしてしまう人。身近にたまにいるなあって感じの男。よく言えば昔の古き良き寡黙な男児。
子供には優しいところがまたいい
くまにの真似をするところや猫に箱に入れとジェスチャーするシーンがとてもかわいい
舞い込む面倒事を結局は引き受けるところがオットーをオットーたらしめるところなんだろう
意識が遠のく時や妻にまつわるモノに触れた際の過去の記憶もとても良い
妻の話でミルクを取りに行くなどのさりげないオットーの悲しみが垣間見える場面はホロリと来る
オットーとルーベンのシボレー・フォード論争は、、などクスリとする場面が多々あり常に楽しめた。最後にトヨタで関係が完全に断ち切れるとはもはや芸術。最後にオットーがシボレーを買ったのが良い
心臓肥大病で心の狭いオットーが心が大きいだったり、そのあと子供が生まれたりだったりのくだりは最高
あらゆる事がオットーを生かしているというと共に、自分自身にも当てはまるのかなと思ったり
たまに出てきた謎の言語はなんだったのか
マリソルがとにかくいい味を出していた。