オットーという男のまりものネタバレレビュー・内容・結末

死のうとした時に向かいの家に越してきたファミリー。
気難しくて規律に厳しいのでみんなめんどくさがって深く関わろうとしないけど彼女はオットーにもガンガン関わっていく。
何度もタイミングを逃し死ぬ事ができなくて、でもその度に引き止めてくれる人間関係が増えていく。
運転を教える時、パニックになった彼女に
子供を育てながら言葉も文化も違うところで生きているお前は賢い、そんな賢いヤツなら運転なんて簡単だ、と励ますところがめちゃめちゃカッコ良かった。
オットーが彼女に書いた手紙がとても心に残った。
生まれるはずの息子を失い、奥さんは車椅子になり、その愛する奥さんもガンでなくなり、オットーが世間に心を閉ざしていくのは当然だったのかもしれない。
奥さんの声や思い出だけをそばに1人で死のうと思っていたのに
いつのまにかオットーのまわりにあたたかな人の輪が出来ていた。