オットーという男のFMのネタバレレビュー・内容・結末

オットーというキャラクターを好きにならずにいられないというのはまさにその通り。その不器用なまでの正義感で周りの人から意地悪なおじさんと勘違いされたり、自分を大切にすることを忘れていたりするけれど、そうじゃないんだよと言って守ってあげたくなる。
そうやってオットーの固い決心を少しずつ解いていくマリソルはじめ町の仲間たち。特にオットーがマリソルに電話を借りにいくシーンで、マリソルがなんで電話が使えないのか、なんのために電話が使いたいのか、教えてくれないなら電話を貸さない、と言い、オットーがこれまで話してこなかった自身の話を語りだす場面が好きだった。
基本はコメディーなんだけどストーリーの芯の強さと主人公の真っ直ぐさがあるから、泣きながら笑うという大変な状態になってしまった。