楓花

オットーという男の楓花のレビュー・感想・評価

オットーという男(2022年製作の映画)
4.2
あらすじのとおり”町内イチの嫌われ者”…ではないよなー。
隣に家族が引っ越してくる前から、とっつきにくい印象は与えてはいても近隣住民からとても嫌われているという印象は受けなかった。

完全に理不尽なことを言っているわけではないんよ。
ド正論パンチなのよ。
そして何だかんだで面倒見良いよね。
見かねて縦列駐車してくれたり、物を貸してくれたり、病院まで送ってくれたり。
何より賢いよな!
悪徳不動産への対応がすごいわ。
こんなの間違っている!と思ったら、対応にどう動くべきか直ぐに考えて実行できるの格好良い。
めちゃくちゃ頼れる人。

奥さんが亡くなったことで自殺未遂を何度もしているんだけれど、その際も非常に気を遣っていることが分かる。
首吊りの際は糞尿垂れ流し対策として新聞紙を敷いていたし、銃で自殺を試みた際は血液等の飛散対策でビニールカーテンで囲ったり。
自分が死んだ後のことまで考えている。
線路飛び込みの際は、体調不良で落下した人を助けることを優先したり。
態度がきついけれど良い人なんだなーっていうのが分かる。
そんなオットーが、最期は1人とはいえ穏やかな死(病死)を迎えられたようでよかった…。
擬似家族もできて、近隣住民や隣の子どもたちと楽しそうにしているのが本当に良かった。

それにしても”裏切り”って一体何があったんだろうって思っていたら…!
まさかのフォードvsシボレー。
しかもTOYOTA出現で仲直り出来なかったとかびっくりよ。
車へのこだわりだなー。
楓花

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