緩やかさ

WALK UPの緩やかさのレビュー・感想・評価

WALK UP(2022年製作の映画)
3.6
怒涛の勢いで新作撮ってるサンちゃんの、日本で配信ある中では最新作。
いつもの会話劇ながら、一棟のアパートを舞台にしたワンシチュエーションっぽい4つのエピソードからなる、なかなかにコンセプチュアルな作品。

2幕が始まったとき時系列いじってる?かつパラレルワールドもの?ってなったけど、ちゃんと時系列だった。なるほどうまいな。

3幕始まったところからはほとんどコント。積み重ねて笑わせるタイプの。

4幕のラストでなにこれ?ってなるけど、ここで時系列いじってた。「夜の浜辺でひとり」を彷彿とさせるある種のマジックリアリズム。これはやられたと思った。洗練されてるなー。

一応今回も定点観測
・役者は全員いつメン
・謎ズームはついに無くなった
・飲み会クラッシャー無し
・キレるおじさん無し
・酒量
1幕 白ワイン4本+コンビニにワイン買い出しに行く
2幕 赤ワイン4本
3幕 焼酎を少々 監督突然ベジタリアンに
4幕 焼酎を少々 ラストで1幕のコンビニワインが届く 監督はこのあとサーロインステーキを食べる模様

相変わらず音楽の使い方が秀逸。
キム・ミニの不在にも慣れた。
もはやこれを観てロメールを想起する人はいないだろう。
緩やかさ

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