息子に教えた嘘から始まる蘇りのお話。
とかげのしっぽを埋めるところから始まり、やがて母の指の一部を埋める息子。それが恐怖のスイッチとなります。
「ママの身体が生えてくる」という台詞にはゾクッとしました。
何故嘘のまじないが本当に効力を発揮したのか？
その説明は作中でちゃんと明かされるのでモヤモヤすることはありません。
ただ、ラストが残念でした。
クライマックスまでの過程は楽しめたのでもったいない。
しかし奥様おっかないです。呪いのパワーといい怨念が溢れすぎてますよ。
幽霊がビンタするとか予想外でしたもの。
それにファーストサマーウイカさんってあんな憎悪に満ちた目つきや表情、声が出せるんだなーと驚きです。
予告で九時を切っているところのインパクトが強くてそこを楽しみにしてましたが、満足です。
あのシーンはギャグとして笑えるのでとても好きですわ。
霊能力者サイドのモブキャラらも個性強くて好きです。
霊能力者自身もただの盛り上げ役で終わらずにいました。良い台詞もありましたし、死に方もありきたりじゃなかったのは好印象です。
「幽霊などいない」「人は死んだら無に帰すのみ」
「一番怖いのは一度死んで蘇った存在」
これらの台詞はホラーへのアンチテーゼもあるんですかね？
設定は面白かったのでわりと楽しめました。
