たらお

カラーパープルのたらおのレビュー・感想・評価

カラーパープル(2023年製作の映画)
3.5
自分を殺して生きているセリーが魅力的な女性との出会いで人生を塗り替えていくお話。
自立した強い女性のソフィアと歌手の夢を叶え、好きなことをして生きている女性のシュグ。この二人の出会い、言葉がセリーの心を動かし、自分が本当にしたいこと、求めているもののために生きようと決意させます。
音楽、歌、ダンスと高クオリティです。退屈することなく話に惹きこまれました。

二人と出会うまで虐げられていたセリーですが、ひたすら耐え抜いてきた彼女が輝いてからは彼女の行動すべてに応援したくなりました。
「何があっても魂は壊されない」「神の御業」と言ったワードが歌詞でリフレインされますが、どんなに肉体を痛めつけられようと自身の「魂」は守り抜きなさいというメッセージなのでしょうね。
ラストシーンではセリーが一番欲しかったであろうものをようやく手にすることが出来たのを見届けて胸が温まりました。

今作を通じて思ったこととしては、自分が輝ける場所を見つける・作ることもですが、まずは自身が内側から輝くこと。
それと自身を縛っている鎖を断ち切って飛び出すことが出来るかどうかが重要なのでしょうね。
誰だって輝く権利はある。でもそれは自分が持っているものを大切に出来ているか? 
そして原石というか内なるそれに気がつけるか? ということなのでしょうね。
自分も「不屈の魂」を持たねば! と思う一作でした。
たらお

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