抹茶マラカス

Waterman(原題)の抹茶マラカスのレビュー・感想・評価

Waterman(原題)(2021年製作の映画)
4.0
正直自分に無かった視点をたくさんくれた作品だ。
ネイティヴハワイアンであるデューク・カハナモクはアメリカの島から当時の水泳の世界記録を容易く破り、懐疑の目を打ち破ってオリンピックのゴールドメダリストになった。
アメリカ国内におけるハワイの立ち位置、という概念もこれまで考えたこともなければ、そこに対して海という国境の無いフィールド、誰に対しても平等な水中を味方に聖人としか言いようのない活躍を見せた人物のことをここまで知らないとは。
サーフィンをオーストラリアに伝え、ハワイの国内での地位を向上させ、そして日本による真珠湾攻撃があり。真珠湾攻撃以降のハワイの戒厳令や復興という側面もまた、それだけのドキュメンタリーを見たいと思った視点。
デュークの願ったサーフィンのオリンピック競技化が日本で開催されたオリンピックでなされ、ゴールドメダリストにネイティヴハワイアンがなった事実もまた、とても現実とは思えぬ劇的さであった