名言「他の三人の危険が危ない」。
この名言が飛び出すまで、学校で先生の服が弾け飛んで怪物化するあたりから、笑いと恐怖の紙一重を綱渡りしつつじわりじわりと着実に盛り上げに盛り上げての、ついに上空に飛び上がって街を一望するドラえもんの、満を持しての、大クロースアップからの今しかないというタイミングで飛び出す名言なので、何回見てもめちゃくちゃ笑ってしまうし、いつも「え？？これどういう演出なの？？まさか敢えてなの？？」みたいな気持ちになるのだけど……、楳図かずおの有名ギャグ漫画『まことちゃん』の意外な唯一のアニメ化である劇場用映画作品を最近観て、それはかつて芝山努監督が手がけた映画であり、その中でまことちゃんが、ギャグとして「危険が危ない」という二重表現を言うシーンがあって驚いた。それはおそらく原作漫画にもあるギャグで、ということはつまり『パラレル西遊記』の「危険が危ない」はやっぱりギャグなのである。しかも芝山監督による、かつての自作へのセルフオマージュのような、セルフパロディのようなギャグで、さらには元々楳図かずおが生み出した台詞だったのである。これは衝撃の事実であった。
劇中何回も流れる主題歌のイントロの激しいエレキサウンドも子供のときめっちゃ笑ってた思い出。
