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こちらあみ子の0000のレビュー・感想・評価

こちらあみ子(2022年製作の映画)
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原作こんなノリだったっけ……そんな戯画的で記号的な演出でいいのか……って違和感がちょいちょい漂ってくる、ナンチャッテヌーベルバーグ的で相米かぶれ的なゼロ年代邦画臭の、ガラパゴス感とひと昔前のセンス感に、戸惑いつつも懐かしいような実家のような心地よさもあり……、でもとにかく被写体の子供たちがみんな良い。もちろんあみ子もいいし坊主の子もいいしお兄ちゃんもいいし。見てるだけで楽しい。子供を観察するのと同じ眼で自然の生き物がよく映るのも楽しい(原作の文庫本の巻末解説で町田康が確か「作者は(人間社会や道徳や倫理や常識の)外側で書いてる」的なことを言ってたと思うけど、言ってしまえばその外側の視点に立つための装置として自然の生き物と人間を並列な眼差しで見るということをやってる)。周りが中学生になってもあみ子がそのまま成長してないっていう制約を逆手にとった異様な絵面がナイスすぎる。ど田舎で窓開け放っててたぶん撮ってるうちに暮れてきてスタッフの想定外に部屋ん中の電灯に虫集まりすぎなシーンワロタ。
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