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それでも私は生きていくのikumatsuのレビュー・感想・評価

それでも私は生きていく(2022年製作の映画)
3.7
潔いうなじ。それだけでまるっとサンドラの味方になる。昔からショートカットに弱いんだ。

父親の介護、子供の世話、友達だった人との恋愛。全部が仕事や生活と絡み合って日常となっていく。クリスマスだって皆平等にやって来る。

特に親の問題は道徳観を刺激されることも多く、自分の日々の行いを後ろめたく感じることもある。でも、あらゆることが山積みな日常を毅然と生きていくために、道徳だけでは片付けられないこともある。時には自分の涙の訳を探し当てられない時だってあるんだから。

高台から街並みを見渡した3人。わたしはこの映画で、魂の保存容器が肉体なんだと再認識した。全員がただの未熟な個に過ぎないんだと。

わたしは最後までクレマンのことが好きになれなかったけど全く別の個のことで、サンドラの人生にはこれっぽっちも関係ない。

伸ばしている最中の髪の毛を思い切りショートカットにしたくなった。ぐっと我慢。
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