ゴジラ-1.0のかわばんがのネタバレレビュー・内容・結末

良くも悪くも演出というか展開がわかりやすくて、何も考えずにゴジラを堪能出来た作品だと思う。初っ端からゴジラをドーンって出して出し惜しみがない。
戦争が終わってボロボロになった日本にふりかかる厄災。突如として現れた謎の巨大怪獣ゴジラに、主人公は、人々はどう立ち向かっていくのかが描かれていて、展開はわかりやすく読めるが、ゴジラの迫力にそんなこと忘れてしまう。ここは好みだと思う。怪獣と怪獣がガツガツ戦うのが好きな人は向かないとは思うけど、そもそもゴジラはvs人間だよねってところで個人的には割と良かったと思う。常に主人公目線で話が進むのであっちゃこっちゃ知らん奴らのやり取りシーンがないから見やすい。

化け物は化け物なんだけど、和製ゴジラという意味では1つ前のシン・ゴジラみたいなマジモンの意味わかんねぇモンスターというよりかは、まだ生物みたいな感じでカッコ良さがあった。シン・ゴジラは造形もあってか不気味さもあったけれど、今回のゴジラは怪獣です！って感じで好き。

ヒロインの典子がゴジラが熱線をはいて爆発した後の衝撃波で吹っ飛んだ時は流石に死んだって思ったけど、まさかの最後に生きてたのには驚いた。どれくらい時間が経ったのかわからないけど、右目と右腕に包帯を巻いていてそれ以外の顔は綺麗だったから意外と軽傷だったのか。
その典子の首に謎の黒い痣？か何かが脈打っていて、その後に海に沈んだゴジラが呼応するように再生する描写があったので、所謂G細胞的な（よく知らないけど）奴で脅威の回復力を得たのか。続編の布石か。吹き飛んだ典子が生きていたのだから他の人も何人か生きているだろうし、同じように体のどこかにそういったものがついた人がいるかも。

ハードル大分上げて見に行ったので個人的には普通って感じに落ち着いた。

熱線をはくにはしっぽからなんかリミッター外すような感じでやっていったのが良かった。これなら熱線乱射すればいいじゃんみたいなのを思わなくなるから良かった。

絶望感をうたってたけど、あんま正直なかった。そりゃそこにいる人達からしたら絶望なんだけど、なんかみんなやけに初っ端から存在を受け入れてたし、なんか割とテンション軽かった。主人公だけがやけにPTSD気味をめちゃくちゃ出てただけで（がっつり主人公目線で進むから当然と言えば当然だけど）。もう少し重みが欲しかった感ある。
好みだけどわかりやすいといいつつ、ああ日本の映画だなみたいな演出だから、この演出くさ……みたいなこと思う人は辛いかも。