ナンセンスロケット

ゴジラ-1.0のナンセンスロケットのレビュー・感想・評価

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)
4.0
【山崎監督が送るドラマとアクションの反戦ゴジラ】

山崎監督の撮るゴジラと聞いて、私庵野派だし、なんか評価賛否あるしどうしようかなー、と最後まで悩んでたんですが時間帯がちょうど良く空いたので観てきました🎞️

結果、70周年に相応しく全然良くできてると思います✨ 

今作は「オールウェイズ3丁目の夕陽」の山崎監督でしてかなりドラマパートは多い印象。 (まぁ、普通の映画ならまだしもゴジラでこれなんで😅)

戦後から帰ってきた、敷島(神木)と典子(浜辺)との家族劇や山田(水島)との友情などもあるが、根底には戦争が終わってないと言う遺恨。
これが、ずっとメッセージとしては残ります。

序盤からガチガチ最強ゴジラが出てきましてw、戦後間もない日本がどう立ち向かうか、誰が戦うのか。この辺りの演出は政治色中心だったシンゴジとも変えてました。

最悪の災害ながらも後半にかけてドラマパートと戦闘パートが合わせて伏線回収されていく感じが引き込まれました🏃‍♂️
ドラマに終止することなく、最後はシンゴジに勝るとも劣らない作戦展開でクライマックスを盛り上げる。
これもきちんと伏線回収。

音楽演出が上手で、お馴染みのゴジラテーマが当然出てくるんですが、上陸時や最終決戦など、使い所やタイミングがベスト。これはベターではなくベスト。
ちょっとゲームBGMっぽいなーと思ったが、まぁこれもゴジラ好きな奴はアニメもゲームも好きだろうと言うことでオーライ😂

あと、セットが繊細かつ豪華で敗戦後の日本とか、数々の軍艦とか金かかってんなーと邦画も頑張ってます。一方、役者の服装や顔が綺麗すぎて、戦後でそんな事ねーだろ!ってツッコミは全員入ります笑

これからメディアで評価されていくんだろーなーというデキレースには少なくとも乗れる出来栄え。 
うまく行けばもう邦画で有名なの無いんで、年末年始もかっさらい、日本アカデミー賞も視野にだな。