ヴレア

ゴジラ-1.0のヴレアのレビュー・感想・評価

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)
4.4
※ドルビーシアターに興味無い方は➀は飛ばして下さい。

➀【ドルビーシアターでのレビュー】
新しく出来たTOHOシネマズすすきのにて、本作をドルビーシアターで初体験。
劇場に到着するなりロビーにて巨大ゴジラがお出迎え。この時点でテンション高まる〜。
すでに普通の映画館では3回見てるのにわざわざ遠出してまで観るというね。
さらにプラス千円出してプレミアムシートで鑑賞という贅沢さ。
それだけの価値がゴジラにはある!←

さて早速ドルビーシアターについてだけど、始まる前のプロモーションムービーみたいなのからして既に期待は最高潮に。
たしかに黒い色と明るい色とのコントラストは素晴らしいものがあると思いましたが、全体的に明るい昼間のシーンとかはそこまで違いがあるように思えなかったかな。確かに綺麗なんだけど感動するほどではないというか、もう肉眼の限界なのかも。
あと、人物の輪郭線がはっきりしているので背景が合成だと若干浮いて見えたりもしました。この辺は綺麗過ぎる故の弊害もある感じ?
ボヤケている方がいい時もあるのかも。
それと、本作はドルビーシネマ用に撮られた映画のではないので、まだ本領発揮ではないのかな。やっぱりドルビーシネマ用に撮られた映画も観てみないとな。
音もドルビーアトモスでは無かったけど、直前に観た轟音シアターのガメラより全然迫力がありました。やっぱりスピーカーの数が多いので常に音は迫力があって良かったし、重低音もばっちりで座席が響く感じが最高だった!


②【作品自体のレビュー(以前書いたものに加筆)】

これまでの多くのゴジラ映画だと、日本に上陸し街で暴れ回る姿を観てスカッとするというか拍手を贈るというか、そこにカタルシスを感じていたと思う。
しかし、本作においては街を破壊する事がとにかく恐ろしく描かれており、カタルシスよりも恐怖の度合いの方が大きい。
その要因としては人間ドラマをしっかりと描いているからだ。生きる為に戦争やゴジラから逃げて来た主人公にフォーカスし、完全に人間目線で物語に引き込まれるように誘導される。
また、着ぐるみかCGかというのも大きな違いだろう。人間の動きでは出来ないようなモンスターとしての動き、暴れ回る姿がとにかく恐ろしいのだ。
カメラワークもミニチュアでは不可能な怪獣のアップだったり人間目線での光景。ダイナミックな動きを体現しており、とにかくリアルだった。
ただ、人間ドラマにおいてはベタな事は確かだし、展開も読めてしまうが、それらを含めて"お約束"というものを大いに楽しめた。
お馴染みのテーマ曲に乗せてゴジラがババーンと登場する瞬間の格好良さと高揚感が最高。熱線を吐いた後の絶望感の半端なさ。とにかくこういうゴジラが観たかったんだと思う。

何回も観ていると、やっぱり銀座でゴジラが暴れるシーンがクライマックスというか、一番好きかな。特にレポーターが屋上でゴジラを実況してるシーン。
ここでのゴジラはテレビに撮られてるのを意識してるのかサービス精神満点、やけにノリノリに見えてしまってなんか可愛いく思えるのよね。笑
ラストの作戦もいいんだけど、ゴジラよりも人間のターンという感じなので、ゴジラがちょっと可哀想に思えてしまうのよね。笑
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