死んだコメディアン

ゴジラ-1.0の死んだコメディアンのネタバレレビュー・内容・結末

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

「誰かがなんとかしなくちゃいけないんだから、仕方ないんじゃないですかね?」…泣ける

過去一で火力特化型のゴジラ様。
怖い怖い怖い。
今作のゴジラが一番出会いたくない。

内容は色々とセンシティブ。
でも一番求めてたゴジラの姿が形になった映画。
めちゃくちゃ好き。

特攻機って機銃弾入って無いんじゃない?
大戦末期だしね。いや、そっと隠れてりゃ良かったじゃん?

ボロボロの東京。戦争帰りの兵隊さん。特に特攻隊への当たりは強い。悲しい。隣のお姉さん怖いけど良い人…好き。

電車のシーンのチープさは、原作のリスペクトかな?
パンパンとか飛び石作戦とかわからんやろ〜
1954年から観てた人向け?

銀座があれで、爆風が逆戻りして、雲があれで、あれが降ってきて…完全にあれで焼かれてますやん。東京。
大丈夫なの?これ?表現がドストレートすぎる。
アメリカに持っていけるんかね…?この映画。
バーベンハイマーに文句言ってるどころじゃない。

電車から海に落ちたのに、ゴジラの進行方向に先回りして、かつ爆風に飛ばされても生存してるヒロインの生命力…好き。

生き残った事に申し訳ないと鬱になるの悲しい。
多くの帰還兵が前向きに生きられなかった時代。

高雄に雪風、震電か…好きな人は好きよね。
私はもちろん好き。震電にしては、小回りきくなあ〜とか、機銃がぁ〜とかあるけどさ。
高雄の至近距離からの砲撃からの撃沈シーンは本作で一番好きなシーン。ゴジラ強い。ゴジラ怖い。

機雷で、ほっぺたやられた辺りは、
あれ?今作のゴジラやわこい?と思ったけど、
ラストシーンの布石になってるのね。
でも、正直、急激な再生能力とかいらんなぁ…。
その辺はビオランテとかヘドラに任せようよ。

てか漁師の皆さんは、何しに戦闘海域まで来たのですか?
下手すりゃあれで焼かれて死んでましたよ。
何か、この辺はご都合主義やね。
時間かけてゴジラを引っ張り上げても仕方ないやろし……これ、ゴジラ立ち泳ぎ?器用…好き。

しかし若者は戦場に連れて行かない…がカッコ良かったのに。出てくるんかい!
死ななかったから良し。

最後は散花…結局、特攻反対なのか賛美してるのか…タチバナさんありがとう。

うーん。戦争とか知らん世代には伝わらん事が多い作品ですね。生きてる事が、生き残ってる事が不自然で後ろ指さされる陰鬱な時代。生き残りは死んだ人の分まで幸せになって欲しいね。

…まぁ、チェレンコフ放射光に深海魚が死ぬくらいの放射能を間近で受け続けたのだから、彼らは…もう…と考えるとかなりホラー。

等などと色々とフフッとなる部分はあるものの、
それ以上にゴジラが絶望的にヤバイ奴で安心した。

欲を言えば自衛隊マーチも流れて欲しかったな。
オキシジェン・デストロイヤーも……。
次回作に期待してしまう。

でもこれはVSシリーズは作れないね。
核戦争がはじまるもんね。
あっ、でもハリウッド版とは是非一戦交えて欲しいな。