白きつね

ゴジラ-1.0の白きつねのネタバレレビュー・内容・結末

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

エンタメ重視、大災害ものに近いシン・ゴジラも好きだけど、本作は日本映画としてもゴジラ映画としても秀逸でファーストゴジラを見事にリブートしてくれたと思いました。
あとは、突っ込みどころ。
典子の早すぎる退場?がショックでした。
ゴジラの下半身、特に脚部がデカすぎてアンバランス。
一番気になったのは海神作戦でケーブルを巻いていた時、ゴジラが行儀よく立っていたこと。
海底1500mの場所だから立てるわけはなく、新生丸を追いかけていた時は横になって泳いでいたから、海の中では横になっているのがニュートラル。
立ち泳ぎしていたなら、海面下のゴジラの体勢の映像が欲しかった。
きっと、アンバランスなほどボリュームのある尻尾や足をまっすぐ下に伸ばして氷山の一角のように上半身を海面上に突き出し、尻尾をうねらせながらバランスをとっていたのだろうと脳内補完。
ラスト、典子が生きていてよかったけど、首にゴジラ細胞のような黒いものが…。絶対死んだと思ったから、再生力が強いゴジラ細胞に侵されて生き延びたのかな。ビオランテ化した沢口靖子を想起しました。
他、突っ込みどころは多数。
でも、いろいろな考察なくとも、戦後の反戦を訴えるような説教臭さもなく、シンプルに怖いゴジラと立ち向かう戦後の日本人の姿が気持ちよい。いい映画でした。