係長心得

ゴジラ-1.0の係長心得のレビュー・感想・評価

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)
4.8
➖✖️➖🟰➕

山崎貴監督作品は、「永遠の0」や「STAND BY MEドラえもん」の過剰な演出をはじめ、力技で泣かせに掛かるところが、いわゆる感動ポルノのようで苦手でした。

永遠の0✖️ALWAYS 3丁目の夕日🟰ゴジラ-1.0❗️

苦手な映画を掛け合わせたら、大好きな映画になってましたって感じです。(タイトルが➖ですが、評価は➕です😅)

本作の舞台は、終戦直後の日本。

ゴジラの悪夢を見そうな冒頭の深夜の孤島での登場シーン😱先の対戦の戦火を耐え、復興の象徴となった銀座の街を無惨にも破壊し尽くす姿は、無慈悲な破壊神そのもの。

ハリウッド版に引けを取らない圧倒的な迫力に驚きました。

特攻隊の生き残りにとってのいつまでも終わらない戦争🪖

戦火を潜り抜けたもの同士の友情

身寄りのない者同士の擬似家族が本当の家族になっていく様

戦争で家族を失ったムキ出しの悲しみや憎しみを復員した敷島(神木龍之介)にぶつける澄子(安藤サクラ)が寄り合い家族の奮闘を見て優しく変化していく様

など、

ドラマパートのとても丁寧かつ秀逸な描写で自然と涙しました。

だからこそ、破壊神ゴジラに全てを壊されたやるせなさで咆哮する敷島の姿に胸が打たれました。

普段、感極まって咆哮🗣️する登場人物を上から撮ってフェードアウトするシーン🎬で冷める天邪鬼な私ですが、今回ばかりはすっかり感情移入することが出来ました。

復員まもなくの民間人が決起して、ありったけの知恵となけなしの兵器でゴジラに立ち向かう姿は胸が高鳴りました。

そして、満を持してのあのアンセム🎵

テンション爆上がり間違いないです。

優しさと不穏さに満ちたラストも含めて大大大満足の作品でした。

にわかファンですが、70周年に相応しい最高峰のゴジラ映画では⁉️

冒頭の島への着陸シーンや並べた遺体の不自然さなど、若干のCGの違和感や特殊メイク処理の不足など気になる点はあったものの、そんなことを吹き飛ばすくらい素晴らしい内容の映画🎞️でした👍👍👍
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